☆馬鹿を語る☆今日は中国のお話です♪むかぁし、中国に趙高(ちょうこう)って偉い人がいた。 始皇帝の少しあとに出てきた人なんだけどね。 彼はね、自分の権力を示そうとしてこんな事をしたんだよ。 趙高は皇帝と一緒にいました。 家来もその場にはいっぱいいるよ。 ほんとは一番えらいのは皇帝なんだ。 でも趙高は自分の強くなった権力を見せつけようとしたんだ。 いったい何をしたか? 趙高は皇帝や多くの家来がいるところに一匹の「鹿」を連れてくる。 すると趙高はこう言った! 「皇帝、この動物は何に見えますか?」 それに対して皇帝は当然、「鹿だ!」と答える。 するとね、趙高は・・・ 「何を言っているのですか?これは馬ですよ」 なぁんて言っちゃう。 時の権力者が皇帝に喧嘩を売っている! そこで、趙高は家来たちに聞く。 「この動物は何に見える?」 家来たちは権力者にたて突くことができずに・・・ 鹿のことを「馬です」と答えてしまう。 みんな「馬」って答えたんだよ。 趙高が馬だと言うから、家来達はそういうしかできなかった。 こんな事までして自分の権力を見せつけたのだ。 こうやってさ、権力にこびへつらう家来たちのような人間を・・・ 「馬鹿」って言う。 馬鹿って本当はそーゆー意味だったんだよ。 でも趙高がそんなんだから・・・。 「陳勝・呉広の乱」っていう中国最初の農民反乱が起こっちゃう。 ・・・ だからね、馬鹿って考えて使うようにしなくちゃね。 学力がないから「馬鹿」なのではなく・・・ 権力に媚びる事が「馬鹿」なんだよ。 ・・・ そしたら大人のひとは全員「馬鹿」になっちゃうね。 明らかに間違っていると分かっていても・・・ 我慢するしかないからね。 |